2018年3月4日日曜日

きつね色はあるのに、たぬき色がない!?





ハルコが編集者の中で
一番影響を受けたのが
佐々木和子さん(故人)という方で、
家庭画報の料理担当副編集長を経て、
レタスクラブの創刊編集長になりその後、
フリーとして活躍していた。














その佐々木和子さんが所属していた「食生活ジャーナリストの会」の
分科会で「料理用語の統一」というテーマで取り組まれていた。
「レタスクラブニュース」というネツト上に
以下の記述を見つけた。

「きつね色(に焼く に揚げる」
主に、材料を焼く・揚げる際の、材料やころもの表面の状態を指す色合いのこと。
淡い黄色よりも、濃い茶色に近い色で、おいしそうな色の表現の一つ。
材料への火の通り方は、加熱の温度と時間によって違ってくるので、
きつね色だからといって、必ずしも火が通った状態ではない。
表面がきつね色になっていても、中まで火が通っていないこともあるので、
表面の色だけで判断しないこと。

この「きつね色」は昔から当たり前のようにレシピでは登場するが、
初めてレシピを見た人は一瞬なんのことだろうかと思うのは。
なぜ、きつねが焼き色として取り上げられるかというと、
油揚げがきつねの好物も言われて
油揚げ=きつね=きつねうどん、と連想するからだが、
なぜ、揚げ玉でたぬきそばがあるのに
たぬき色は採用されなかったんだろうか。
フランス語のレシピでも翻訳は「きつね色」と書いているものあるが、
表記的には「キャラメリゼ(caraméliser)」が一番近いだろうか。
砂糖を煮詰めていくと「カラメル」(色)になり、
調理の過程で肉などの表面に香ばしい焼き色も表す言葉だ。

レシピは一簡単なようであるが、長い間に先人達が積み上げてきたものである。
ただ、誰でもネットで料理を発信出来る時代ゆえに、
ネツト版料理用語を編集してみたいと思った。

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