2016年1月21日木曜日

未完



時代劇小説マニアのハルコですが、
長年愛読している時代劇小説シリーズが未完のまま終了してしまうものがあるのです。
昨年66歳で亡くなった宇江佐真理さんの人気シリーズ『髪結い伊三次」が未完のままなのです。
髪結い伊三次は『幻の声』からはじまり、今月文庫本で刊行された『名もなき日々を』まで通算13冊。
主人公の生活の変化と供に読者も、江戸の時代にタイムスリップしていき共感するのが愉しいのです。
現在、朝日新聞で『うめ婆行状記』が最後の遺作として読むことができます。

また、『吉原御免状』や『影武者徳川家康』で一世を風靡した隆慶一郎(池田一朗)も奇しくも66歳で亡くなっているのです(1989年)。
日本の民俗学を駆使し独特の世界観を作り上げた時代劇小説は目鱗でした。(その先駆者に伝奇小説の半村良もいるが)残念ながら隆慶一郎の小説は『花と火の帝』『見知らぬ海へ』『風の呪殺陣』が未完のままになってしまってるのです。
未完小説も購入して(未完のまま出版さらている)読んでいたが、やはりその先はどうなってかと、筆者のみ知る世界で完読出来ないのは非常に残念です。

過去に司馬遼太郎、池波正太郎、藤沢周平と時代劇小説(歴史小説)の作者が世を去りもう新作が無くなり暗澹たる気持ちになったものです。

これこそ「読まずに死ねるか」と時代劇小説マニアの心情です。

ハルコの活動は、
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