2015年1月19日月曜日

みりん

今朝のNHK「あさイチ」の特集は「みりん」でした。
番組ではみりんの魅力の他に、健康に良いという視点で構成されていました。
根底にあるのは家庭で調理する際にみりんがあまり使用されない、または使い方がよくわからず、使い切ることなく余ってしまうというのを解決する、という内容でした。


みりんがあまり使われなくなった最大の原因は、「酒税法」にあると以前から考えているのです。
みりんは元々、調味料として使われる他に飲料用にもされており、江戸時代にはみりんに焼酎を加えたものは「直し」や「柳蔭」とも呼ばれ、夏場に冷やして飲む風習もありました。
数十年前は、みりんをは酒屋さんや酒販売免許を取得している所でしか購入できませんでした。これは、みりん自体が14%のアルコールを含んでいる紛れもない酒だからなのですが、現在みりんをアルコールとして好んで飲む人はいるのでしょうか?

話を元に戻します。
そういうわけでもないのでしょうが、酒の販売免許のいらない店で販売している「みりん風調味料」はアルコール度数が1%未満なので、これは酒税がかからない種類で、ちゃんとしたみりんは「本みりん」と区別されているのはご存知ですね。

しかし長年みりん風調味料で育ってきた家庭では、本当のみりんの美味しさや素晴らしさが判らずに、本みりんを使う機会がなく、みりんを使う食文化が衰退して来たのですが、最近は伝統の醗酵文化としても見直されており、もっと家庭の料理に活用して欲しいものですね。

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