2014年11月5日水曜日

麦飯


こんな話をすると、ハルコはいったいいつの時代の人なの?と聞かれそうですが、「救荒食物」という言葉はご存知でしょうか?

これは、天候不順で作物が育たず飢饉になると、過酷な条件でも作物の生育が可能な物を代替とすることですが、日本の場合は、主食としての「米」があるからですね。
その代替作物は時代でも変わりますが、栗、稗、麦、蕎麦、黍の雑穀(本来は麦は主穀)から、海藻類等広範囲に渡ります。
以前話題になった昆虫類もある意味で救荒食ですね。

話は変わりますが、昨日11月4日は平民宰相と呼ばれた原敬が、東京駅で刺殺された日だったのです(1920年の出来事です)。
原敬は、前年に米不足を解消するために、米に麦を混ぜて食べることを奨励したのですが、第1次世界大戦で後の世界恐慌で、米価が下落して麦飯推進は後退したのです。

そんな麦ですが、現在この麦を中心にしたレシピ本を制作中なのです。
明治期に国民病とまで言われた「脚気」を麦飯で克服し、後に「麦飯男爵」と呼ばれた高木兼寛が創立した東京慈恵医大病院から、来年1月に発刊予定です。

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