2014年9月19日金曜日

初めて食べたフランス料理は?

人間の記憶って、最初に受けたインパクトが後々まで残っているものですね。
最初に本格的なフランス料理に出会ったのは、40年前のことです。


当時のボス(左)とハルコ(右) 担当していた雑誌のページより。


オイルショックで日本中景気が悪くなり、デザインの勉強をしていても新卒なんか採用してもらえない時代の話です。
何とか苦労してデザイン事務所に潜りこむ事が出来ました。
アートディレクターのボスにデザイナーが一人の小さな事務所で、前の人が辞めるというので入れてもらったのですが、4ヶ月ほど先輩の元で下働きしてました。
その先輩がいよいよ辞めるとういう12月の晩に、3名で送別会をすることになり、事務所の近くに(その頃は霞町と言っていましたが、今の西麻布です)新しいフランス料理店が出来たので、連れて行かれたのです。
店の名前は「勝沼亭」で、マダムが山梨県勝沼町出身のため命名されたそうです。

今と違い、この西麻布の交差点の裏は店も少なく夜になると暗い場所で、12月で木枯らしが吹いていて余計に寂しい場所だったのです。
その時何を食べていたのかはうろ覚えですが、前菜、スープ、魚、肉、デザートで、肉はステーキだったはずです。
飲み物はボスがビールと言ったのですが、ハルコは生意気にも「“ロゼワイン”なんかどうですか?」と、二十歳そこそこの若造が言ったのです。
明日から先輩が抜けて、アシスタントはハルコのみで、かなり不安な思いで食べた初めてのフランス料理の思い出でした。

ハルコの入った事務所は、その頃『家庭画報』のデザインをしており、毎日毎日料理のページをレイアウトしているうちに、目だけは肥えていたのです。
その当時は、フランスから修行を終えた料理人がたくさん帰って来た時代で、街場のレストランが少しずつ増えてきた頃に、ハルコは遭遇し始めたのです。

土曜から4日間、撮影で出張のため、ブログはお休みします。
近況はFBから随時発信しております。
ハルコのfacebook

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