2014年7月15日火曜日

ボケない肉食!?

新聞を読んでいたら、善玉コレステロールが適度に高い方が認知症にならない、という記事が目に留まりました。
以前から「歳を取る程、粗食ではなく栄養価の高いのもを食べた方が良い」とは言われてますが、それも程度の問題ですね。
最近は随分「肉を食べに行きましょう」と誘われる事が多いのです。


ハルコは以前から「禁忌食」というテーマに感心があり、ブログでも何度も書いてきました。その中でも「肉食に対する禁忌」が最大の関心なのです。
宝亀元年(770年)に時の称徳天皇が、「続日本紀」で「肉食」を禁ずる詔(みことのり)を出しているのですが、歴代の天皇は肉食を禁じていたのです。
まず天武3年(674年)に、天武天皇による「畜生の殺生禁断令」が発せられたことが、日本の「肉食のタブー史」の始まりです。
さらにその後、聖武天皇が天平13年(741年)の2月7日に、牛馬の屠殺を禁止しました(資料により年度の違いがあります)。
「畜生の殺生禁断令」の後も、農民の間では密かに屠殺が行われていましたが、牛馬は人に代わって働く家畜ということで、露見した場合は百叩きの刑になったのです。

称徳天皇の時代(その前にも何度もありますが)に各地で飢饉が起きて、衣服を簡素にし、五辛(5つの辛い食物)と、肉や酒も禁止の詔を出しました。
天武天皇以来、持統天皇、聖武天皇、考謙天皇、称徳天皇、桓武天皇……、そして明治5年1月24日に、明治天皇が「自ら膳宰に命じて」牛肉を試食するまで、公には1200年間も肉食が禁止されていたのです。
今の日本人の肉好きは、1200年の反動のような気もしますね。

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