2014年6月19日木曜日

生活習慣病統一基準指針

今日のハルコブログは、ちょっと真面目で堅い内容です。
現在では「生活習慣病」という名称は一般化していますが、その昔は「成人病」と呼ばれていたのはご存知のことと思います。
1957年の「第一回成人病予防対策協議連絡会」において、成人病という言葉が初めて公に用いられました。しかし成人病の発症の原因は、加齢だけではなく生活習慣が深く関与していることが判ってきたのです。
さらに、「成人病」という言葉は英語で「adulthood disease」となり、海外では一般的に「性病」を表すことになり誤解を生むということ、成人病を防ぐには生活習慣の認識と改善が必要ということから、1996年以降は「成人病」を「生活習慣病」と名称変更して呼ぶようになったのです。
確かに18年以前は、雑誌や書籍の制作では「成人病」という名称を使っておりました。
がんや脳血管疾患、高血圧など、若いうちから生活習慣に気をつけることで予防が可能な疾病に関して、国民に広く理解してもらうための「キャッチフレーズ」が必要となり、「生活習慣病」という言葉が生まれたのです。
疾病構造が、感染症から生活習慣病(高血圧、脳卒中、糖尿病、心臓病など)に移行して行く過程で、これまで3度、10年毎に国民の健康増進に関する対策(国民健康づくり対策)が行われてきたのですが、もう20年近くになるのですね。


さて、ここからは昨日のニュース「日経プラス10」からのの引用です。
日本内科学会など10の学会が来年4月をめどに脳梗塞などの
生活習慣病について共通の治療指針を作ると決めた。
対象となる病気は、脳梗塞・脳出血・心筋梗塞・狭心症となる見込み。
現在診断の基準となる血圧や血糖値など基準値や治療の進め方を統一する。
統一指針の作成は、かかりつけの医師でも判断しやすく、迅速な診断につなげる狙い。
「LDL(悪玉)コレステロールの治療目標」は

脳卒中学会、動脈硬化学会、糖尿病学会でそれぞれ異なる。
統一されれば生活者がセルフコントロールするなかで非常に分かりやすくなる。
町医者は、風邪、インフルエンザ、うつ病、終末医療といったかたちで

多様な患者に接している。
町医者にとっても基準が統一されるのは診療がしやすくなる。
今回は、医師向けの治療指針も見直すことになる。
日本の国民医療は年間で1兆円単位ずつ増えている。
政府は、開業医に家庭医、かかりつけ医としての役割を担ってもらって

軽症の患者がいきなり大きな病院に来ることを改善したいと考えている。
それを通じて医療費の効率化を図りたいと考えている。


2ヶ月事に通院して色々な検査をを受けている、生活習慣病で一杯のハルコですが、先日も長年の主治医の先生からこの基準の話を聞きましたが、それぞれの専門分野でガイドラインはあるけれど、それは個々の医師の判断のようです。
検査の結果は数値で出てきますが、その幅によって投薬の種類も変わります。
その辺を納得できる形で知りたいですね。
さらにこの統一基準が出来ると、それまでの医療用等での書籍や関連本も改訂したりする必要があります。
個人的には、かなり気になるニュースでした。

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