2014年5月19日月曜日

美味しんぼ 始末

ハルコは小さい頃、頻繁に鼻血を出す子供でした。生まれた年に「第五福竜丸」がアメリカ軍の水素爆弾実験により、大量の放射能を浴びた(死の灰)事件があり、これから映画「ゴジラ」も誕生したのです。


漫画「美味しんぼ」が掲載されている、本日発売の「ビッグコミックスピリッツ」を読んでみました。
漫画自体は何だか「チャンチャン!」という感じで過去のエクスキューズですが、後半に10ページほどの非難や擁護のコメントが掲載されてました。
最終ページには「編集部の見解」として編集長が総括していますが、「だから、どうすれば良いの?」という、まったく出口の無い話ばかりです。
それぞれの立場から見解は、一見真っ当なように思えますが、全体を見ていくと当然整合性はありませんし、出来事自体もこれからどうなるの?といった、誰も回答の出せない問題です。

3年前の東日本大震災の翌々日に、日本橋の百貨店の屋上で数時間撮影をしておりました。中止しようとも思いましたが、結局撮影を決行し空を見て不安になっていました。
それから3年過ぎても、何も解決されてない現状。
ある意味で今回の「美味しんぼ」は、記憶のかさぶたを引っ掻いた問題提起だとは思います。しかし、これから完全に放射能が除去されるまでには、気が遠くなるほどの年月がかかります。
福島ばかりではなく、東京も日本も同じです。
こらからもここに住んでいく自分たちのためにも、根拠の無い「風評被害」だけは避けたいと思います。

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