2014年5月13日火曜日

「美味しんぼ」問題

『ビックコミックスピリッツ』で長期連載中の「美味しんぼ」の、福島での放射線被ばくによる“鼻血”から始まる内容が物議をかもしていますね。
普段ハルコのブログは、あまり賛否の出るニュースは意図的に書かないようにしていますが、今回の「事件」に関しては少し感想を述べたいと思います。

内容は皆様もニュースで充分理解していると思うので省きますが、原作者の雁屋哲さんは「美味しんぼ」の作中表現で「鼻血は被曝のせい」と言い切り、「福島にはもう除染しても人は住めない」と、描いています。
それに対して、多くの方々が非難の声を上げています。
これに関しては今後の推移を見ていきたいと思います。

以下引用

です。
小学館広報室は、産経新聞の取材に対し、「(現在連載中の)『美味しんぼ』の『福島の真実』編は復興を応援したいという目的で始めた。次週(19日)発売号で特集記事を掲載するので、これを見てもらいたい」と話している。

何だか「?」と思う言い訳ではないか、とハルコは思います。
ハルコは『ビッグコミックスピリッツ』を創刊号から読んでいるヘビーユーザーです。
「美味しんぼ」も第1回から毎週読んでいます。最初の頃は凄く面白く、かつ、ためになると思っていたのですが、途中から漫画自体がつまらなくなったと感じました。
何が面白くないのかと考えると、原作者が上から目線で「読者を啓蒙」しているんだという雰囲気が鼻につくようになったのです。
娯楽としての漫画というよりは、教養主義的で説教臭いのがつまらない原因です。
読者に感心しろというのが、誌面全体から出てくるのです。

食をテーマにした漫画はたくさんありますが、連載が長期になってくると、当初のドラマとしての面白みが薄れて、段々ただ連載が続いているという状態になります。
同じ小学館の『ビッグコミックオリジナル』の「味いちもんめ」も、原作者が急逝した後のストーリー展開にドラマ性が弱くなり、漫画自体がつまらなくなったと感じています。
ハルコの知識の九割は漫画だと豪語してますが、最近の漫画がつまらなく感じているのは歳のせいでしょうか。

冒頭の「美味しんぼ」問題に戻ります。
現在ハルコは岩手の食を発信する仕事をしていますが、岩手ばかりではなく、宮城に父親の実家があり、福島も含めて被災地の復興を心より願っています。
風評被害だけは絶対にご免です!

0 件のコメント:

コメントを投稿