2014年2月18日火曜日

フードポルノ

ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)をハルコも利用していますが、レストランで料理の写真を撮りたい時にみなさんどうしてますか?
このように、料理の写真を撮影してSNSに投稿する行為は「フードポルノ」と呼ばれているのだそうです。はじめて知りました。

この行為に、フランスのミシュランガイドに名を連ねる店のシェフたちは、いい加減うんざりしているのだそうです。

ネットニュースからの引用です。
…………「何にでも時と場所というものがある」と苦言を呈するのは、仏北部の町ラ・マドレーヌ・ス・モントルイユにあるラ・グルヌイエールのシェフ、アレクサンドル・ゴーチエさんは「私たちは、客に安らげるひと時を提供しているのだ。そのためには携帯電話の電源を切ってもらう必要がある」


スマートフォン以前の、ハルコの手書きノート。

また、逆に宣伝になるからと容認しているシェフ達もいて、店の対応もそれぞれです。


昔、スマートフォンどころかデジタルカメラすら無い時代には、フランスのレストランで料理の写真を撮る事は、とても難易度が高かったのです。
まず高級レストランで写真を撮るという、雰囲気を壊す品のない行為ですが、お店によっては記念撮影に応じてくれる店もありました。
暗い室内でフラッシュで撮影するなんて、他のお客さんからすれば大迷惑ですね。

写真を撮れる、撮れないというのは、基本的に店のルールだと思います。
一応写真を撮る時は、お店の方に「写真撮ってもいいですか?」と断りを入れます。
FBに投稿する際は、不味い場合は投稿しません。あくまで美味しいという前提もしくは、自分の食べたものの記録行為です。

レストランばかりではありませんが、国外の美術館や博物館ではフラッシュを発光させない、三脚を立てなければ写真撮影可の場所が多いと思うのですが、日本国内だとほとんど不可ですね。
著作権などの複写の権利などがあるのでしょうが、その流れで行くとレストランの料理の権利はどこにあるのでしょうか?
写真を撮ることによって周囲が不快感を感じたり、他の客のプライバシーに触れることを除けば、基本的に写真の記録は録っておきたいのです。

客が店(作品)へ対価を支払うことにより、所有権が店から客へ移行すると考えると、その際の記録は誰のものなのでしょう?
客にはあくまで、嗅覚、味覚と見たという記憶のみだけど、それを第三者に見せるときに「フードポルノ」と化すのでしょうか。

あと100年も経って食糧難の時代が来たら、現在のSNSの膨大な写真は無形遺産となる日がくるような気がします。

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