2014年2月14日金曜日

非常食を食べる!

今日2月14日はヴァレンタインデー。
ですが、まったく関係ない(なくもないか?)話です。

明日15日の土曜日は、雑誌の依頼でハルコが「非常用保存食」を試食してコメントせよ、と仰せつかりました。
偶然なのですが、明治10年(1877年)2月15日は、西郷隆盛が政府に「尋問の筋あり」として兵を率いて鹿児島を出発し、「西南の役」が始まった日なのです。
これだけでは単なる歴史の話なのですが、実はこの西南の役で発達した食べ物があるのです。何だと思いますか?

答えは“ビスケット”なのです。
明治政府は、炊飯の必要のない簡便に食べられる携行食として、大量のビスケットを東京で製造している凮月堂や木村屋など、10社に生産を依頼しました。
ここから急激に、戦争のために日本の工業が発達したのです。
現在、日常にあるインスタント食品の多くは、戦争で発達した物が多いのです。
食べ物ではありませんが、普段日常に使用している“ボールペン”も、戦時中に戦闘機や爆撃機が高度を飛行する際万年筆がインク漏れをするので、漏れない筆器具としてボールペンが発明されました。

手元に、昭和8年に発行された陸軍糧秣本厰の『日本兵食史』という本があります(復刻版です)。日本の戦の時にはどんなものを食べていたかが、克明に記されているのです。
例えば、“焼味噌は餓えず”という項目には、
「石田三成大久保加賀守へ語り教えたるは、焼味噌を湯に立呑候へば終日食物不仕候ても少しも不餓物に候」とあります。
これは、まさに現代のインスタント味噌汁の先祖ですね。
また非常用保存食のことは別途ブログで書きたいですね。

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