2013年12月26日木曜日

木を植えた男

クリスマスも終わり、もう幾つ寝るとお正月ですね。
ハルコブログも年内は明日までで、正月休みに入ります。

去る24日にアニメーション作家のフレデリック・バック(Frédéric Back)さんが、カナダのモントリオールで89歳でお亡くなりになったそうです。
代表作は、5年の歳月をかけて制作された『木を植えた男』で、色鉛筆やフェルトペンで描くので大変時間がかかるものです。
今年公開された高畑勲さんの『竹取物語』同様に絵の輪郭線が無く、非常に芸術的な作品です。


今から25年前に、ハルコが初めて編集長として関わった、保険会社の定期刊行物がありました。夫婦と子供の情報誌で『WHa(ワハァ)というタイトルです。
若く小さな子供がいる世帯向けの内容でしたが、この情報誌にはハルコの現在に繋がる萌芽があったのです。
夫婦共々分担して家事を行い、新しいライフスタイルを築く、という内容でしたが、現在は普通のことでも、四半世紀前はまだ社会的に抵抗がある時代だったのです。

その中で、良質な絵本やアニメを紹介するコーナーを作り、そこでフレデリック・パックのアニメ『CRAC!』を取り上げて、読者プレゼントにしたのでした。
当時はまだ『木を植える男』はビデオ化(ビデオですぞ!)されていなかったので、『CRAC!』を掲載したのでした。

『木を植える男』は1987年にアカデミー短編賞を受賞し、「私の作品を通じて、日々の忙しさに忘れがちな身の廻りの動植物、自然、そして子供たちの尊さに気を留め、将来の幸福な人生をつかんでもらえば……」と語っていました。
お正月には、たまにこんな作品も鑑賞されてはいかがでしょうか。

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