2013年11月25日月曜日

燻製調理はいかが?

人類学者レヴィ=ストロースによる『料理の三角形』という概念をご存知でしょうか?
レヴィ=ストロースは「料理の三角形」の中で、
「料理というものは人間の文明に必然であって、いかなる社会においても『料理』のない人間生活はありえず、ゆえに『料理』という営為は言語や婚姻とともに、人間生活の普遍的要素と言える」
こういった視点で、まず料理の三角形における「生のもの」「火にかけたもの」「腐ったもの」の三つの頂点を設定したのです。
この理論を解説すると膨大な話になるので割愛しますが、ある意味で料理の技術的な区分を示す貴重な考え方なのです。
「生の物(生食)」「火にかけたもの(加熱)」「腐ったもの(発酵)」と、調理法の大雑把な概念を表現していると同時に、食物の保存にも繋がる概念でもあるのです。

何故こんな面倒な話をするのかって?
本題はここからなのです。
火にかけたものでも、焼く、煮る、茹でる……と、いろいろありますが、焼く時に煙が出ますよね。この時に食材が燻されて化学的な変化が起きるのです。
燻製するためにスモークチップを燃やして、そのスモークを食材に当てることによって、風味付けしながら保存に適した状態にする。ベーコンなどがその例ですね。

10年前から、この燻製を家庭で簡単に出来る器具が作れないか、と考えていました。
そして、苦節5年でやっと中華鍋をベースにした製品開発と発売にこぎ着けたのです。
それが脇屋友詞さんの「脇屋匠鍋」なのです。

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