2013年10月29日火曜日

食の不審(後)……冷蔵流通


宅配業者が、クール宅急便の一部の営業所でルールを守っていない、というニュースも多くの問題がありますね。
ちょうど今月のハルコのブログ(10月18日「冷凍食品の日」)にも書きました。

10月18日は、日本冷凍食品協会が1986年に制定した「冷凍食品の日」なのです。
大体記念日は語呂合わせが多いですが、「冷凍食品の日」も10月は冷凍の「10=とう」から採択していますが、18は日には実は意味があるのです。
18という数字は冷凍食品の最適温度の「18℃」が由来なのですが、知ってました?

冷凍食品の温度(品温)は、生産・貯蔵・輸送・配送・販売の各段階を通じ、一貫して常に−18℃以下に保つように管理するのがルールなのだそうです。
ちなみに冷蔵(チルド)という言葉も聞きますが、これは「氷温(0〜からマイナス5℃)に近い温度で流通・保存する」という意味です。
このマイナス18℃は調理用冷凍食品の温度で、アイスクリーム類はマイナス25℃、冷凍マグロでマイナス50℃になるのです。
というように、厳密なルールがあるのですが、一々冷蔵庫の扉の開閉をするのが面倒だったのでしょうか。しかし、常温の荷物と冷蔵、冷凍を同じ状態で1日も放置しているのは、ルール以前の意識の問題ですね。

以前、暑い時期にクール宅急便が自宅に来た時のことですが、着いた時点で中の冷蔵品が解凍されており、段ボールが水でびしゃびしゃしていたことがありました。
それは、やはり常温で放置されていたのでしょうか?

冷蔵・冷凍を前提とした食品が沢山ありますが、これは流通網が整備されているのを前提としています。
遠隔地にある食材が、冷蔵・冷凍技術の進歩で便利になり、食卓が豊かになった恩恵は多々ありますが、その便利さに頼る社会が災害によって破綻をきたす、という事を今更ながらですが、肝に命じておくべきですね。

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