2013年10月21日月曜日

湯豆腐

さすがに10月も後半過ぎると朝夕寒くなりますね。
日曜は夏物と冬物の入れ替えをしていましたが、微妙に温度が上下するので、どこまで仕舞うか悩む所です。まだ冬物のコート類は出していませんが、来月下旬に岩手の北の方まで行くので、この時は完全防寒が必要ですね。


そんな日曜日の晩ご飯に「湯豆腐」をいただきましたが、1年を通して、暑い時は冷奴豆腐、寒い時は湯豆腐と、豆腐の出番は多いですね。
手軽で安く美味しい、と三拍子揃っていますが、考えてみたら小さい頃に湯豆腐を食べた記憶はありません。
豆腐はいつも、汁の中身か鍋物やすき焼きに入っているもので、単体の湯豆腐を初めて食べたのはいつなのか、全然思い出せません。

湯豆腐は今は全国区ですが、やはり京都ですね。
京都では南禅寺はじめ、随分湯豆腐をいただきましたが、元々は祇園豆腐で最初は田楽なのです。
田楽はふつう、豆腐に1本の串を刺して、囲炉裏の灰に立てて焼きますが、京都の八坂神社の二軒茶屋では串を2本刺し、うなぎの蒲焼きのように横にして焼き、焼き上がった豆腐に白みそをつける京都風です。
そして有名な南禅寺の湯豆腐ですが、旨いのですが何だかハルコには物足りないですね。
湯豆腐でお酒をいただき、軽く食べる……。腹持ちはしませんが、それは野暮というものでしょうか。
東京でも、何回か有名な豆料理店で豆腐尽くしもいただきましたが、途中で飽きてしまいますね。
豆腐は毎日食べていても飽きませんが、これがコースになると敬遠したくなりますね。それゆえ、豆腐料理専門店には20年は行っていません。

湯豆腐に興味を持ったのは、もしかして司馬遼太郎の『花神』を読んでからではないか、と今気がつきました。
『花神』の主人公 村田蔵六(のちの大村益次郎)は湯豆腐が大好きで、毎晩というくらい食べており、中村梅之助さんが主人公を演じたNHKの大河ドラマの中でも、よく食べていました。
この時代の豆腐は、落としても割れないくらいの固い豆腐だったようですね。

やはり、酒を飲む歳になってから湯豆腐好きになったようで、「家庭で食べるのが一番」という結論なのでした。

写真はweb辞典(http://www.web-jiten.jp/)より借用。

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