2013年7月24日水曜日

地方発信型レストラン……2


フランス、ブルゴーニュ地方のサンペールのMARC MENEAU

オーベルジュ型レストランの続きです。
新潟にセカンドハウスが出来て4年になりますが、どうもこの辺りにはあまり真っ当な料理店がありませんでした。
昨年イタリア料理店がオープンし、地元の食材を活用したなかなかの料理を提供してくれるので、ちょくちょく利用しております。
ただ、ここは純粋のレストランで宿泊施設はないのですが。

以前、佐賀県の有田まで仕事で頻繁に出かけていた事がありました。
5月の有田陶器市は、延べ100万人もの観光客が訪れるのですが、普段は静かな焼物の古里なのです。
ある時に、「どうして食器は売るくらいあっても、食事する場所は少ないのですか?」と、質問しました。
話を聞いてると、どうしても人は近隣の温泉のある地域に向かうようで、有田は滞在する場所ではないとのこと。
その時に、この場所に滞在出来るレストランがあったら良いのになぁ、と皆さんに話しました。
リタイアした複数の料理人を雇用して、各窯元さんから食器などを提供してもらって、料理と食器のコラボで、地元産の食材を使うオーベルジュを作る。

この時は話半分以下で終わりましたが、これからの地方の農業、漁業、酪農を活性化させる一番の有効的な手段は、このオーベルジュにあるのでは?と、この所考えているのです。
生産の現場に一番近い所で、地場ものを良く理解している料理人が作る。
これは、地元の方々よりも遠方からのお客さんを引っ張ってくる。
それも、一番良いのはイタリア料理店だと思うのです。
地元の産物を使った郷土料理店は、元々の伝統的な視点での料理なので、違う観点から新たに料理を作るのなら、本国イタリアでの地方料理に近い形で出来るのではないでしょうか。

現在、ハルコは岩手県の食のアドバイザーに就任しましたが、岩手県でこの発信型のレストラン提案が可能ではないかと考えている所なのです。

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