2013年4月10日水曜日

いかにして、辛いものが喰えなくなったのか?

よく「コップの水が溢れるように……」という表現がありますね。
それまで平気だったものが、限界点(臨界点)を超えてダメになる。
食べ物も同様にコップの水が溢れた、というお話です。

ハルコは酸っぱいものは元よりダメなのですが、辛い料理は大好きでした。
ところが、ある時を境に苦手な味覚になったのです。
その日の事は、あまりの衝撃で今でも忘れられません。

20年以上も前のことです。
2度目のタイ旅行で、バンコックのオリエンタルホテルの宿泊しました。ホテルの経営しているレストランが、メナムチャオプラヤの反対側にあったので、船で渡りランチに出かけました。
タイ料理は大好きで、特に辛い料理には目がありませんでした。
どのくらい好きかというと、タイで一番辛いピッキーヌ(ネズミの糞という名の小さな青唐辛子)を、料理とは別に頼んでむさぼり喰っていたくらい好きでした。
オクサマはじめ皆様からは「ハルコの味覚はおかしいのでは!?」と、お褒めを(?)いただいた程なのです。

それが突然、コップの水が溢れたと言うか、ダムが決壊したというか、辛いものが
食べられくなったのです。

食べたら辛くて辛くて、息が出来ないくらい大変で、水を飲んだら逆効果。さらに辛みが増し、砂糖をもらってやっと口の中の炎症を抑えたのでした。
しかしそれは、オクサマ曰く「普通の味覚」になったのではないか、ということなのですが……。

確かに、その後は普通の人並みになったのですが、昨年第二のコップの水が溢れてしまいました。
お誘いを受けて「麻婆豆腐」を食べる会に参加したのですが、もういけません。
麻婆豆腐を一口食べた瞬間、頭の中に警報が鳴りはじめ「警告! 警告! 危険! 危険!」と辛いものが大洪水を起したのです。
大量のコーラで口の中を中和したのですが、2時間以上辛みが残っていました。
参加者の皆様は、辛いと言いながら美味しそうに召し上がっていましたが。
ついに、ハルコは人並み以下の辛みしか食べられない状態に。

歳と共に、味覚の幅が狭くなってきているのは確かです。
辛い物平気自慢の皆様、いつか突然、コップの水は溢れるのですよ。
ホッホッホ……。

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