2013年3月6日水曜日

調味料マニア


今日書くことは、矛盾する話です。
ハルコの師匠の分とく山の野崎洋光さんからは、随分と料理に関して色々と学ばせてもらいました。
最初の頃に教わったのは、料理にとってのだしの大切さについてでした。
「ちゃんとだしを引かないと(取らないと)美味しい料理にはならない」
てな、話から産まれたのが「だしポット」だったのです。
ハルコは師匠の言いつけを守り、ちゃんとだしを引き、料理に邁進したのです。

時は流れ、師匠曰く「素材に味が染み込んでいるというのは、調味料の味が染み込んでいるという意味で、料理は調味料を食べるのではない」
そこまで行くと、無理にだしを取らなくても、素材の味を充分引き出すことが大切だと。はい、ごもっともです。
師匠は素材を重視し、調味料はその素材の良い部分を引き出すためにあるのだと、ハルコに教え諭したのです。

そして本日より1週間、新宿伊勢丹キッチンステージで「調味料マニア」が始まります。伊勢丹と「ほぼ日刊イトイ新聞」のコラボで、優れた調味料がいかに料理を美味しくするか、そんな内容です。

調味料の中で一番重要なものは“塩”だと思います。
塩を語源にソースも産まれたのです。
まさに調味料界の王様で、砂糖は女王様ですかね。
素材に対して、それぞれの単機能を味として与えて料理に味付けをしていくのと、全体を総合的に調味料で料理の味を覆ってしまう。
どちらかというと、現代は後者の方向へ進んでいるような気がします。
さて、その辺を考えながら、「調味料マニア」をキッチンステージで試してみるのも面白いと思います。

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