2013年3月13日水曜日

レシピの校正

本日は朝から伊勢丹新宿本店へ直行で、事務所には夕方近くに戻り、まだ今日のブログを書いていないことに気がつきました。
本当は、昨日からの続きの「箸」について、とも思ったのですが気分が乗らず。
今日は現在携わっているレシピ本の最終校正日でもあるので、レシピの校正のお話です。

キッチンステージでも、毎回シェフ達からレシピをいただくのですが、これが千差万別なのです。
脇雅世先生のような料理研究家のレシピは、ほぼ完成形に近いので楽なのですが、これが慣れていない方だともう大変です。
家庭料理でも、例えばハンバーグのレシピならハンバーグ本体、ハンバーグのソース、それにつけ合わせ、と一つの料理の中に3種のレシピが混在します。
これがプロの料理なら、一つの料理に料理本体とその味付けのたれやソース、付け合わせも3種類味違いがある、と一皿の中にレシピが8~9種類にもなります。
これもキチンと書いてあれば良いのですが、全てバラバラのメモ書きで、まるで暗号解読している気分です。
それがまたコース料理になっていると、レシピはどれとどれが関係あるのか、もうお手上げです。

現在もレシピ本の校正をしていますが、3~4日集中して撮影をしても、しばらく間を置いて作業にかかると、もう忘れてしまいますね。
撮影時には、レシピは簡単な材料表と料理人の覚え書き程度のものしかないので、改めてレシピを書き起こしますが、最初に決めていた食材が変わってしまったり、切り方が変更になっていたりと、これもパズルを解くような作業です。
材料表と料理写真を見比べながら、さらにモニターで拡大して(デジタルはこんな時楽です。昔は35mmフィルムをルーペで拡大して見てました)、この青いのはわけぎ?バジル?……材料表には無い!
レシピメモでは、切り方が小口切りになっているのに、写真はどう見ても拍子木切り!
こんな作業を繰り返してレシピ本を作るのですが、出来上がって見直してみると、まだ間違いや直す個所が見つかり……。

「誤字脱字の無い本は読まれていない本だ!」と言うことわざが、あるとかないとか……。

0 件のコメント:

コメントを投稿