2013年3月15日金曜日

フランチェスコ1世

昨夜「からだが喜ぶ和だしのスープ」の校正が終わり、一段落しました。しかし来週は「ピーラーマジック!」(ピーラーを使ったレシピ本)の校了なのですが、来週からは別なレシピ本の撮影も始まるし、このところスケジュールに追われております。


アッシジの聖フランチェスコ教会で。

さて、ローマ法王がアルゼンチンの枢機卿からコンクラーベで選出され、“フランチェスコ1世”になったニュースはご存知だと思います。
意外だったのは、法王名を“フランチェスコ”としたことですね。
聖フランチェスコは、中世のカソリック教会の中では、一歩間違うと異端の烙印を押されそうな宗派でした。
ハルコ、実はこの聖フランチェスコに、並々ならぬ興味を持っていたのです。

最初は1972年製作の、フランコ・ゼフィレッリ監督「ブラザー・ムーン、シスター・ムーン」を観て感動したのがきっかけでした。
全てを捨てて、神のために、人々のために、という聖フランチェスコの人生に共感を覚えたのです。
そして今から27年前、初めてイタリア(実は新婚旅行)に出かけました。
当然、目的地は聖フランチェスコの教会のあるアッシジです。
その年は大寒波で、イタリア全土でストライキをしていました。太陽のイタリアではなく、陰気なイタリア初旅行でした。

アッシジに行きたかったもうひとつの目的は、聖フランチェスコの生涯を描いた、ジョットの壁画が観たかったのです。
ジョットはルネサンスの先駆けの時代の宗教画家で、ハルコ的にはジョットとロシアのアンドレイ・ルブリョフは双璧だと思っています。
やはり、ジョットの絵は大変素晴らしいものでしたが、今から10年程前の大地震で相当被害を受けたようです。

そして、これはそれより後の話ですが、聖フランチェスコが手足と脇腹に聖痕を受けた、ラベルナ山の洞窟まで行ってきました。
フィレンツェのイタリア人夫婦が、ハルコがそんなに聖フランチェスコが好きなら、と長時間かけて車で連れて行ってくれたのです。
そんなことを、新法王の誕生で思い出しました。

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