2013年2月6日水曜日

海苔の日


今日、2月6日は「海苔の日」です。
確か昨年のブログでも取り上げました。
967年(昭和42年)に1全国海苔貝類漁業組合連合会が制定したそうです。

何故この日かと言うと、701年(大宝1年)に大宝律令が制定施行された日(太陽暦換算)で、海苔が「調(年貢)のひとつになったのです。
普段何気なく食べている海苔は、「調」の中の藻類(紫菜・むらさきな)の中でも貴重なものでした。庶民の口には入らないくらい高価な、当時の高級食品だったのです。

庶民の口に入るようになるのは、江戸時代の浅草海苔の登場からです。
江戸初期では、海苔は精進料理に親しむ寺院を除けば、一般的ではないですね。
寛永20年(1643年)の『料理物語』には「浅草のり」という名前が見られますが、この当時は醤油ではなく、溜(たまり)で味付けされていたようです。 江戸名物になる「浅草海苔」は、亨保年間(1751年)頃に現在の乾海苔の原型きのり」が発明されて以降ですね。多くの専門問屋出来て、全国へ浅草海苔が広まったのです。
こうして日本全国で海苔の採取加工が行われて、現在の海苔産地が形成されるようになりました。

日本人の年間平均の海苔消費量は82枚だそうです。82枚が多いか少ないかは微妙ですが、韓国人は年間180枚も食べていると聞くと、少ないかなぁと思いますね。
日本も韓国も非常に似ていながら違う食文化をもっていますが、海苔巻きはその良い例ですね。日本からから朝鮮半島へ渡った海苔巻のご飯が、いつの間にか酢飯から酢がなくなったのか。
韓国の海苔巻は、日本でもポピュラーになりましたが、「キムパプ」というのは、“キム=海苔”、“パフ=ご飯”で、ご飯と海苔ならおにぎりも「キムパプ」ですが、形状は海苔巻そのものです。
酢飯を使うこともない訳ではないですが、ご飯は胡麻風味ですね。
同じ海苔文化でもその違いに思いを馳せて、今晩は焼き肉(?)でも行こうかなぁ。

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