2013年2月27日水曜日

蓮の薬膳カレー

昨晩は、久しぶりに神楽坂「蓮」へ。
料理長の石山さんの料理は、走りの筍から旬の金目鯛、名残りの蕪……と、舌と心を満足させる数々でした。
〆の雑炊もあるのですが、ハルコはいつもカレーを選択するのです。
日本料理店、ミシュランの2つ星でカレーとは、意外に思われる方もいるかもしれませんが、これが絶品なのです。


蓮のカレーは、親方の「神楽坂 石かわ」と兄弟弟子の「虎白」のグループの研修旅行先(この時は虎白は建築中で、小泉料理長は蓮にいました)で出会ったカレーが、石川さんがことのほか気に入り、研究に研究を重ねて出来たカレーなのです。
まぁ、カレー界の三つ星と言っても過言ではありませんね。
薬膳を基本としたカレーで、バナナなどの果物が隠し味で入っているのですが、味のタイプとしては甘口カレーなのです。激辛なものをお好みの方々には、物足りないかもしれませんね。

薬膳とカレーは切っても切れないものなのです。
日本のカレーは、大阪の高麗橋周辺から始まりました。この辺りは江戸時代には「薬種問屋」が集中していたのです。
この薬種問屋の方々は、イギリス経由で来たカレーが、実は自分達が取り扱っている漢方の原材料と同じだと気が付くのです。
薬種問屋の浦上商会はハウス食品に、志賀屋はヱスビー食品になる、という歴史があるのですね。

だからという訳でもないのですが、蓮の薬膳カレーは正しい日本のカレー文化の末裔なのです。

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