2013年1月10日木曜日

ガレット・デ・ロワ

世の中には、「一日駅長」とか「一日警察署長」なんていう催しが沢山ありますね。
今日のブログは「一日王様」です。


12月のクリスマス(キリストの生誕)の後に、キリスト教では1月6日「公現節(フランスではエピファニー)」に「ガレット・デ・ロワ」を食べる習慣があります。
えっ「公現節」って何かって?
あぁ、ご存じない方のためにハルコ目が解説を(エヘン)。
簡単に言うと、救世主が誕生する兆候として、東方の三人の博士が空に大きな赤い星を見て、その星の後を12日間追い続け、たどり着いたのがエルサレムのベツレヘム。
ここで三人の博士は、産まれたキリストに宝物を捧げたのです(これが、クリスマスプレゼントの由来とか)。
これにより救世主(キリスト)が「公」に「現」われたことが知られるようになった、という意味で「公現節(祭)」といいます。
その三博士(賢人)は、後に「王」という風に解釈されそこから「ガレット・デ・ロワ」という名称のお菓子を食べる風習が生まれました。
三博士はいつのまにか「王(ロワ)」となり、お菓子の中のひとつに「フェーヴ」という王様の形をした陶器製の人形が隠れていて、当たった人は紙の王冠を冠り、王様として人々から祝福を受けるのです。

で、「フェーヴ」って何?(今日はこなんことばかりですね)
フェーヴは元々“空豆”という意味で、形状が胎児に似ていたために、古来より生命の復活・再生を意味したのです。
古代ローマの収穫祭では、パンの中に入っていた空豆を当てたものは「一日王様」になれるという習慣があったのです。

今夜はフランス大使館でこの「ガレット・デ・ロワ」のイベントがあるのです。
「クラブ・ラ・ガレット・デ・ロワ」主宰だそうで、もちろんオクサマのお供でございます。
あぁ、フランス語の壁が……!

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