2012年12月13日木曜日

七輪で家庭科!

今年の冬は寒いですね。
手炙り火鉢が欲しい、なんて年寄りじみた事を考えていたら、はるか記憶の彼方に封印していた小学生の時の家庭科の授業を思い出したのです。
ハルコが初めて自分で作った料理は、家庭科で習った“ほうれん草のバター炒め”でした。家で作って食卓に出したら母から褒められたのですが、これがハルコの原点かもしれません。


さてその家庭科ですが、この話をすると「信じられない!」と笑われてしまうのです。
何故なら家庭科実習室の熱源が足りなくて、七輪で料理をしたのですよ!
そして、その七輪が足りなくて、学校の近くに住んでいる生徒の家から何台か七輪を調達していたのです。
何だか凄いでしょう。家庭科実習室で小学生が七輪で並んで料理しているのです。
現在なら、進んでいる所はIHクッキングでしょうが、ハルコの時は七輪で燃料は練炭なのです。
時代もそうだし、田舎なので都市ガスはまだ普及してなかったと思います。普段はプロパンガスですね。
大きな製鉄所がある町で、製鉄の過程で沢山の副産物が出来るのです。
溶鉱炉を高熱にするためにコークスを使うのですが、まず石炭を乾留(蒸し焼き)にします。この段階でガスが発生するのですが、液化天然ガスが主流になる前は、これが都市ガスになり、プロパンガスにもなっていました。また、その過程でコールタールや練炭の材料も出来るのです。

あぁ、話がそれました。
長い間封印していた記憶とは、家庭科の授業が終わったあとのことです。
片付ける時に、ハルコが七輪を落として割ってしまったのです!!
それも、学校が近いのでと七論を持ってきたS君の七輪です。
おろおろするハルコの前でS君は泣き出し、教室の外へ出ていきました。
今思うと、家で叱られる!と思ったんでしょうね。その後の記憶は定かではありませんが、担任の先生がS君の家に謝りに行ったはずです。
何だかほろ苦い思い出ですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿