2012年10月15日月曜日

伊丹由宇さんのこと

最近、友人・知人の訃報が多いのですが、ジャズ・ロック評論家にして、食のエッセイスト伊丹由宇さんが、先月9月30日に亡くなっていたと聞いてびっくりしました。
まだ、63歳の若さでした。なんということでしょうか。

伊丹由宇さんとは、徳間書店の高級週刊誌アサヒ芸能”から派生した「アサ芸エンタメ」という、担当編集者も家に持って帰れないという、素晴らしい雑誌の仕事が出会いでした。
あぁ、ちなみに魚柄仁之助さんとも、アサヒ芸能の仕事で出会ったのが最初でした。

雑誌でハルコも飲食店の取材をイラストルポ風にしていたのですが、新しい企画で芸能人がよく来る秘密の店の取材をしようということになり、伊丹さんが原稿、ハルコがイラスト担当で同行取材を1年くらい続けました。
伊丹さんとハルコ、担当編集者にカメラマンの4人構成でしたが、今なら一人で済む内容ですね。
高級レストランから居酒屋さんまで幅広い取材場所でしたが、はっきり言ってもう、取材というより飲み会のノリで楽しかったですね。
10年以上前で、まだ食べログなんか無いアナログな時代だったんです。

そして、伊丹さんが長年連載をしていた「ビッグコミックオリジナル」「オリジナル名物こだわりの店」「甚六」を紹介して、一緒に取材(と、いうより飲みに)行きました。
このページは、店の住所も電話番号も入れないユニークなページで、四半世紀も続いた名物連載でした。
……朝食評論家(というミョーな肩書き)のハルコが言うのである。……という冒頭から始まり、文章中で何度もハルコ、ハルコと連呼してもらいました。
連載が終わり、時おり単行本が送られてきておりましたが、今回の訃報に愕然としてしまいました。
伊丹さんは漫画の原索も構想して、是非やりたいテーマがあったそうですが、実現しませんでした。
ご冥福をお祈りします。

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