2012年9月26日水曜日

箸の持ち方


今さら箸の持ち方なんて、とは思いますが……。

ハルコは料理撮影の仕事で、「持ち上げ」という撮り方をします。
その持ち上げの手法は、料理自体が汁などで具材が見えなかったり、麺などでシズル感のある写真を求める時にしばしば行います。

持ち上げは箸、スプーン、レンゲ、レードル、トングなどでしますが、もちろん難易度が高いのは箸です。
単に箸で素材を持ち上げれば良いのではなく、箸の角度や素材がどのくらい箸に付いているか、不自然な形でないか、ということが要求されます。

これ、簡単なようで結構難しいのです。
まず、動かしてはいけないので、最低でも1分はそのままの状態で固定します。
カメラマンと箸を持ったまま、カメラで見える角度を微妙に調整する。
大抵その時に、麺ならずれ落ち、具材も変な形になります。
その持ち上げ、自慢ではありませんがハルコは得意なのです(えへん!)。
自分の頭の中でどう見えているかを考えながら、具材をつまんだまま、箸の角度を前後左右、上下に動かすのです。
しかし、これは箸を正しく持てないと出来ません。
そういう意味では、小さい時の食事で親から毎回箸の上げ下げを、イヤになるくらい注意されたのは感謝です。
 最近は、親自身が箸の持ち方がおかしい人も多いようです。箸の持ち方を学校で習うようでは、「お箸の国の人」としては心配です。

写真は、有田の福泉窯の「鮨千代口」に箸で帆立を持ち上げて、醤油を切る写真ですが、ハルコが左手で箸を持ち、右手でコンパクトカメラで自作自演で撮ったものです。
もう、名人芸の域ですね(えへん!)。

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