2012年9月10日月曜日

佛跳牆

今週佛跳牆をいただく会へご招待を受けました。
佛跳牆「ぶっちょうしょう/ファッティウチョン」という名称の福建料理で、乾物を主体とする様々な高級食材を数日かけて湯(スープ)にします。
 名前の由来は、「あまりの美味しそうな香りに、修行中の修行僧ですら寺の堀を飛び越えて来る」という詞にあると言われています。

さて実はこの佛跳牆、随分前にいただいているのです。
25年前(1987年)にハルコが企画した、広東料理の旅(HALPAK)の中に佛跳牆があったのです。
その当時、漫画「美味しんぼ」が話題になっており、原作者の雁屋哲さんが香港に佛跳牆を食べに行った会が漫画になっていたのを読み、居ても立っても居られずに行こうと決心しました。
 漫画の中では、その頃聘珍楼の料理長だった周富徳さんが登場して、現地の案内をしていたので、周さんに現地のアテンドをお願いしました。

ひとつの陶器の壷に数十類の乾物を水と一緒に入れて、数日かけて蒸し上げた料理ですが、周さんにお願いしたのは準備に一週間かかったものでした。
香港では、「ファッティチョン(呼び方が地域で異なる)」は広東湯の手法で壷ごと蒸篭で蒸し上げます。
本来は非常に手間がかかる料理なのですが、簡単で安価な佛跳牆まがいのものもあるようです。

えっ、肝心の味は?
清らかで、漢方薬膳のような滋養に溢れていて、味自体は強いものではありません。
最後に壷の中を全部空けてもらい、朝鮮人参やら家鴨の水かきなどもしゃぶりつくしました。

今週は四半世紀ぶりの料理を楽しみにしてます。
メニューの上から4番目が佛跳牆です。

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