2012年8月15日水曜日

オードリー・ヘップバーン 尼僧物語

今日は8月15日、言わずもがなの終戦記念日です(敗戦記念日という人もおりますが)。ブログでもこの日の事を書こうかと思っておりました。
が、朝からCSで映画のオードリー・ヘップバーンの「尼僧物語」を観ているうちに、オードリーの「尼僧物語」の事を書きたくなりました。


この映画は何回か観ているのですが、個人的にはへップバーンでも上位で好きな映画のひとつです。日本では1959年公開のフレッド・ジンネマン監督作品で、ベルギーの医師の娘(ヘップバーン)が修道院へ入り、シスター・ルークになります。看護婦の勉強をしてコンゴの診療所へ派遣され(布教も)、諸々あってまたベルギーに戻ってくる、という映画です(これじゃストーリーも何も判りませんね)。

非常に興味を引かれるのが修道院の戒律で、その中で“服従”を強いられて、ヘップバーン演ずるシスター・ルークが悩む場面です。
祈りの鐘が鳴ると、治療中でも作業を中断して神に祈る。そんな中で、シスター・ルークは神に使える修道女と、人としてのジレンマの間で葛藤するのです。
最後はドイツが戦争を始めて、修道女はレジスタンスに関わるのを禁じられているのですが、シスター・ルークは修道服を脱いでレジスタンスへ参加するために出ていくシーンで終わります。

ヘップバーンが晩年ユニセフの活動でアフリカに渡っていたのも、この映画が契機だと言われています。
第二次大戦中に彼女自身がオランダでレジスタンス運動に加わり、叔父と従兄弟をナチスドイツによって銃殺され、反ファシズムへの思いは強いです。
アンネ・フランクと同い年で、「アンネの日記」を読んで凄く心を痛めたそうです。
「アンネの日記」のオファーもあったのですが拒否したようで、今となってはオードリー版の「アンネの日記」の観てみたかったですね。

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