2012年7月31日火曜日

八朔(はっさく)


毎日暑い、暑いと連発していますが、さらに暑く感じるだけですね。
今日で7月は最後で、明日は8月1日ですね。

ハルコは特に趣味というものが、ほとんどありませんが、しいて言えば時代劇小説を読むことです。
時代劇小説と一口に言っても幅広いのですが、その中心はやはり江戸時代です。
江戸時代の始めはどこからかというと、天正18年(1590年)の8月1日からなのです。
実際には旧暦の8月1日で、その当時のグレゴリオ歴だと8月30日に相当します。
この8月1日を「八朔(はっさく/八月朔日)と呼ぶのですが、今の人は知りませんよね。 これが時代劇小説を読んでいると、よく出てくるのです。例えば、『みをつし料理帖(高田郁)』シリーズにも『八朔の雪』なんてのもあります。

元々は、旧暦の早稲の稲が実り、初穂を贈る風習が古くからあり、このことを「田の実の節句」ともいいます。
この「たのみ」を「頼み」にかけて、武家や公家の間で日頃お世話になっている(頼みあっている)人に、恩を感謝する贈り物をするようになったのです。現在の「お中元」の源ですね。
最近は6月くらいから、百貨店ではお中元を取り扱ってますが、やはり、田の実が実る頃が本来の時期なので、今では早過ぎますね。

そして、冒頭の天正18年8月1日に、徳川家康が初めて江戸城に入った日を「八朔の祝い」と呼ぶのです。
江戸幕府はこの八朔の日を、正月に次ぐ祝日にしていたのです。大名や旗本などは白帷子(しろかたびら)の姿で江戸城に登城し、吉原では遊女達が白無垢の小袖で八朔を祝い、町人達も小豆飯を炊いて祝う風習になっていたのです。

どうですか? 明日1日はお赤飯でもいただいては。
この日に恵方巻のように赤飯協会(そんなもの無いか)がキャンペーンすれば、消費拡大になると思うのですが。

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