2012年7月12日木曜日

海胆、雲丹、海栗、ウニ……。

ご飯を食べている時に、「罰当たり!」と思うことが多々あります。
昨日「銀座とよだ」で〆の炊き込みご飯をいただいた時に、思わず「罰当たり!」という言葉が口をついたのです。


「あぁ~、なんというウニの量。この香り、この味。もう罰当たりもんです」
昨年は、大震災のために三陸のウニは入手出来なかったそうですが、今年はちゃんと出回ったのです。

元々「ウニご飯」は山口の郷土料理ですが、三陸の八戸、久慈地方にもあります。
「ウニご飯」とカタカナで書きましたが、「銀座とよだ」のウニは生ウニで、漢字では「海胆ご飯」と表記するのが正しいのでしょう。
塩蔵加工されると「雲丹」となります。
三陸海岸ではウニを“ガゼ”と呼称することもあり、牡蠣の殻にウニをぎっしり詰め込んで浜焼きにした“ガゼ”は、ハルコも幼少の頃からよく食べたものです。
今考えると、子ども心には普通の食べ物で、ウニを特に好んでいたわけではないのですが「罰当たり」ですね(ガゼは縄文時代からの保存に適した食べ方でもあります)。

また、帰郷した際に一番高級な料理屋さんでウニを頼んだら、当然生の「海胆」で、形状は「海栗(これもウニの当て字)でスプーンを入れてすくうと、まだ、ぷるぷると動いているではありませんか!
まさに、海から上がったそのままをの「海胆」を食べていたのですが、ここまで書いていて、ある夏の日の事を思い出しました。

小学校の頃、近所の人達と海水浴に行った時のことです。
同級生の潜りの得意な友達が、軍手にドライバーを持って素潜りして海胆を採ってきました。その場でドライバーでそれをこじ開けて、海胆を生卵をすする様に食べていた光景です。
おそらく、海胆を食する最高の食べ方だったのでは? と思い出しました。
海胆の流通と三陸の復興の繋がりを感じる「罰当たり」な一夜でした。

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