2012年4月6日金曜日

本を作るということ

このところ休日もなく、仕事をして毎晩深夜食堂のお世話になっておりました。
やっと入稿、校了が続きひとまず解放されました。

ところで、ハルコの本業って本や雑誌の編集企画デザイン制作、というのをご存知ない方も多々おります。お手伝いハルコと名乗り「変な活動」もしてますが、あくまで本業は本作りなのです。
一番最初は雑誌のデザインから始めたのですが、ある企業のPR誌の編集をして以来、取材や原稿書きや書籍の企画制作まで全般を手がけるようになったのです。

通常の本作りは、編集とデザイナーの協力関係で進行しますが、かつては印刷原稿にするために「版下屋」さんのところで、印刷台紙用にデザイン指定通りに文字(写真植字)を張り込んだりものを作成していました。4版<青、赤、黄、黒(スミ)>の分解版というものを作成して印刷に廻します。
これが、コンピュータの発達でデジタル化が進んで、DTP(もう死語かなぁ)により画面上で文字や画像データをデジタル化して印刷へ廻す様になりました。
今まで分担していた仕事が少数の手を経るだけで可能になったのですが、その分デザイナーへの負担は増えるのです。
と言っても、ハルコ自身はオペレーションが出来るわけでもないのでスタッフが大変になり、デザイナーの後ろからモニターを見ながら、「それ、左にもっと大きく」とか、「その色スミに変えて」と指示をしてるだけですけどね。

40年近く本作りをしていて思うのは、根本的に印刷を介してする作業が激変したことです。駆け出しの頃は、活字を使った書籍や雑誌もありましたが、やがて、写植(フォトタイプセッティングと言ってガラス板に文字がネガ状になっているのをレンズを通して、拡大縮小して印画紙に焼き付ける写真の一種)全盛で、その後全自動写植でコンピュータ化が進み、DTPに移行してあっと言う間に電子書籍の時代に。
本のコンテンツを作るという内容は変わりませんが、その作業内容は石器時代から一気に別の世界に来たような気持ちです。
これから、さらに変化していくと思われる本作りに対応するために、日夜苦労しているのです。
写真はハルコの事務所で制作した本の一部(ダジャレ)です。

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