2012年3月16日金曜日

吉本隆明……緊急の中にある永遠の課題


吉本隆明さんがお亡くなりなりました。享年87歳でした。
ハルコも、若い頃は吉本隆明やら埴谷雄高を買い込んで(読まない、読めない、読んでもわからない)積ん読でしたが……。

先月2月23日の朝日新聞で、作家で明治学院大学教授の高橋源一郎さんの寄稿がずっと気になっておりました。
1月に『吉本隆明が語る親鸞』が刊行されて、その内容が非常に含蓄のあるものだったのです。
記事から抜粋すると、

……なぜ、いま親鸞なのか。
飢饉や震災の多発した危機の時代に生きた人であったこと。
だが、もっと大きな理由は、彼が、
その時代の「現実」に提出した回答にある。
……親鸞は「眼前にある切実な問題や事件、あるいは社会的な現象が
次々に起こっている場合に、それを〈緊急の課題
と考える、
あるいはこれは
永遠の課題なのだと考える。
どちちの考え方をとっても、駄目なのではないか」と考えていた。……

ここから、はハルコの解釈
美味しいもの、好きなものは得てして食べ過ぎてしまう。
体重が増えて、コレステロール値も上がり、
習慣病になる確立が高く、寿命も短いかもしれない、
おまけにお金のたくさん使うだから、

辞めよう、と考えるのが緊急の課題

……(ここから抜粋)
その解き方では
「人間性のなかには、生理的に悪いとわかっていることでも
嗜まざる得ない精神状態があるという」
永遠の課題を解くことはできない。
……親鸞は
緊急の課題と見えるものの中に永遠の課題を見つけ、
また逆に
永遠の課題と信じられるものの中に
緊急の課題を発見したのである。……
……二者択一ではない。その、どちらを捨てても、
ぼくたちは現実を失うのだ。……

うむ。どうですか、考える価値がありますね。
毎日美味しい好きなものを食べも、〈太らず、健康で、長生き、元気
いかがでしょうか。

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