2012年3月14日水曜日

1年前の3月14日

3月11日に大震災が起きたのは金曜日。
土日は自宅で連絡がつかない郷里のことが心配で、閉じこもっていました。

明けて3月14日は月曜日で、当日はまだ、災害の規模も福島の原発の状況も判らない状態でした。
ただ、月曜日には朝から夕方まで撮影と取材が決まっており、前日に明日は出来るかどうか、連絡を取り合ってました。
鉄道や道路の交通関係も大変な状態でスタッフ自体が来れるかどうかも不明でしたが、取りあえず集合しようということになりました。
場所は日本橋三越の屋上で、植木盆栽の撮影でしたが、良く晴れ渡り金曜日の大震災がウソのような天気でした。放射能も心配でしたが、花粉症もありマスク装着での撮影をしておりました。
百貨店の中も出て来られないスタッフもいたようですが、客は本当にまばらでした。


屋上の撮影を終えて、次に日銀のそばにある老舗鰻店での撮影と取材。
大皿で焼き方を変えた鰻を撮ろうと、お店の方に大皿はありませんか?と尋ねると、はい。と、言って中々戻ってこない。
30分ほどして大皿を持ってきて下さったのですが、どうやら器を収納している部屋ひとつが、地震で中がぐちゃぐちゃになってしまったそうで、皿を捜すのに手間取ったとのことでした。それに、大皿の一部も少し欠けておりました。他は割れてしまって、これのみがまだ使えるとの話。
大変な中で撮影に協力していただいて感謝しました。

帰り道、夕方の5時にシャッターの下りた三越を見て、これからどうなるんだろうと不安に思いました。
郷里の実家や仙台の義理弟夫婦にも連絡がつかず、3月は外食もせず(出来ず)、毎日自宅でテレビの情報を見ながら、繋がらない電話にもどかしさを感じていました。

1年経ちましたが、この1年は前の1年とはまったく違う1年でした。
豊かな生活が一瞬に崩れ落ちてしまい、未来の展望自体も見えない状態。
そんな中、ブログやFaceBookを始めて新たな繋がりで少し明るさも見えてきました。
1年経っての178回目の雑感でした。

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