2012年1月28日土曜日

アチャラ漬け


北インド土産「チャール(アチャール)をいただきました。漬け物ですね。これがあればご飯が何杯も進みます。
いただいたのはコンニャク芋と、マンゴのアチャールでした。
このアチャールは日本で「阿茶羅漬け(あちゃらづけ)に変身を遂げるのです。

色々と資料を漁ってみたのですが、イマイチはっきりしません。
まず、語源はペルシャ語の「アチャル」、ポルトガル語の「アチャール」(あまり変わりませんね)。
他の地域でも似たようなもので、インド「アチャール」、フィリピン・インドネシア「アチャラ」、アフガニスタン「オチョール」……。ともかく定かでない話です。

江戸中期の『料理網目調味抄』(1730年・享保15年)に、「酢をいりあつきに漬る。酢一升、塩三合、なすび、はじかみ、めうがのこ(茗荷の子)、はす、ごぼう、塩鯖、いはし(鰯)、貝類」とあります(岡田哲編『世界のたべもの起源事典』より)。まだこの時代は唐辛子が一般的でないので、ちょっと違いますね。塩鯖や鰯を入れて発酵させた魚醤味なのでしょか。
一般的なのは、唐辛子を入れた甘酢に季節の野菜を漬け込んだものですね。
さらに、「アチャラ」には「あちゃら(あちら)」で唐人を表し、これが唐人=阿茶さんで、アチャラは搾菜だという説もあります。
さらに、さらに、「アチャラ」から「あちら化」「アチャラカ」と軽演劇を指す「アチャラカ」まで繋がります。妄想をすると、色々な材料がごちゃごちゃとひとつになってドタバタしているという感じなのでしょうか。
こうなると、「阿茶羅漬け」「福神漬け」の関係も気になりますね(そんなことハルコだけか)。
もう少し調べてみることにします。

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