2012年1月11日水曜日

ポテチ税


ご存知の方も多いと思いますが、デンマーク政府が今月から、バターなどの動物性脂肪に多く含まれている飽和脂肪酸を一定以上含む食品に対して、「脂肪税」の課税を開始したそうです。
ハンガリーでは、9月より塩分や糖分が高い食品に課税する「ポテトチップ税 (正式名称は国民健康推進税)がすでに導入されています。
国民の健康と、それを誘因とする疾病による医療費を抑え、さらに歳入を増やすという“一石三鳥”を考えた法律です。< 日本でも嗜好品のタバコやビールには税金をかけていますが、その内に色々な食品に課税する時が来るかもしれません。「バレンタインチョコレート税」「クリスマスケーキ税」「ハンバーガー税」……。

ちょうど20年前の1992年に、ハルコは自分達で雑誌の編集をしておりました。一部で“幻の(?)”とも言われている『ワトソンJAPAN』という雑誌です。
“法律で世間を探偵!”というキャッチフレーズで、大判4冊・小型版4冊。2年くらい出しておりました。
内容は「面白く、ためにならない」というコンセプトで、毎回こんな法律が出来たら…? という“立法シミュレーション”を巻頭に持ってきました。
その内容は「大阪弁禁止法」「自衛隊民営化法」「性交税法・桃色申告」それに、「ダイエット禁止法」を作りました。当然仮想の法律です。
国民の体格改造(肥満化)をして肥満にすることにより、衣食住すべての新たな需要を喚起するための、国民総肥満化計画を立案したのでした。
諸外国からの食料輸入自由化と農家保護を両立させ、食料の大量消費にともなう第三世界からの批判をかわすかわすために、「国際痩民救助隊(IRA)」の法案設立をセットにしたものです。

20年前の内容を読み返してますが、自分で言うのもなんですが面白!
肥民痩民のガイドラインで、肥満度数の高い人を「大肥民」としてリーダにし、痩せ過ぎている人々を「強痩民」「特強痩民」として「痩民矯正キャンプ」へ収容して、太らせるという施行をおこなったのでございます。
まぁ、ばかばかしいといえばそうでうすが、20年前に考えた逆のことが世界では進行しているのでは……。


特集トップ。痩民矯正キャンプで肥満を強制される痩民。

左上/ダイエット禁止法施行への世界各国の反応と閣僚の「痩身疑惑」の記事。過剰なダイエットによる拒食症で死亡したアイドルと、ファンの後追い「痩身自殺」が相次ぎ、反ダイエットの世論が高まる。
右上/政府と巨大広告代理店による国民皆肥満運動がはじまり、国民総体重制の導入と痩民矯正キャンプの稼働に伴う痩民狩り。連続テレビ小説「お貧」の大ヒットと、肥民と痩民のガイドライン。
下/広告代理店主導の、女性をターゲットにしたメディアミックスの手法。女性誌や太るためのマニュアル本も。国民体位向上促進法の条文。太ることを拒否し、屋根裏部屋に籠りダイエットを続けた少女の「杏音の日記」は地下出版のベストセラーに。

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