2012年1月6日金曜日

新年妄想……2


おせちも良いけど中華もね!
と言うわけではありませんが(このキャッチが判る方は年がばれますね「おせちも良いけどカレーもね」)、新世界菜館はご存知の様に上海蟹の名店です。
蟹もあるので、紹興酒を飲みながら楽しんで〆は「ひき肉唐辛子そば」をいただきました。

まだ、正月松の内なので店内は結構満席でした。通路を挟んで予約席があり、やって来たのは(たぶん)両親と男の子2人に祖母とおぼしき人々で、餃子やらラーメンで一家団欒しておりました(車で来ているらしくアルコールなし)。その中の兄らしき男の子は、落ち着きなく通路に転がったり、テーブルの下に潜ったり忙しない。
その男の子が、ハルコの頼んだ「ひき肉唐辛子そば」をじっと見ているではありませんか。
小さい時の記憶は、大人になっても思い出すことがありますね。
この子を見ていてこんな「妄想」をしてしまいました。

●男の子の30年後の妄想……2042年正月
あれはいつの頃だったか、正月の家での食事も飽きたので、両親と弟に祖母の5人で神保町の中国料理屋さんへ父の車で出かけた。
まだ、5歳くらいの記憶ではっきりは覚えていないが、店のテーブルが高くて、子ども用の器とフォークで食べていたようだ。
ただ、その時に何を食べたかは覚えていない。何故か、隣の中年の男女が食べていた赤い色のそばを見ていて食べたいと子ども心に刻んでいた。
湯気の出ている大きな丼から、赤い色のそばが……。
家に帰る車の中で「あの赤い色のそばは何?」と聞いても、見ていたのは私だけで両親も判らないが、「辛いそばなんじゃない」と答えるのみであった。

やがて父の転勤で東京を離れてしまい、東京の大学に入学して神保町のその店の前を通ったが、学生の身では入るのをはばかった。
それから、結婚をしてお正月に子どもを連れて、その中国料理店へ出かけた、店は新たに立て直されていたが、店名はそのままだった。
メニューの中の「ひき肉唐辛子そば」というのを見つけた。何だか判らないが、勘でこれが小さい頃見ていたそばだと判った。
隣のテーブルでは、私が食べているひき肉唐辛子そばをじっと見ている小さな男の子がいた。

●食の批評
昨年から「食の批評」を考えておりました。それは、レストラン(料理店)での「口コミ」の有効性は?という、テーマです。「食べログ」の信憑性が問われています。明日から暫しハルコ考察の予定です(日々是甚六本年度初陣!)。

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