2011年12月14日水曜日

スウェーデンのクリスマス・北欧神話

スウェーデン大使館の中の住居棟で同大使館報道官宅で「スウェーデンを味わう会」が開催されました(SIBATAさんお疲れさまでした)。
ハルコは、きっとスウェーデン料理は口に合わないと思っていたのですが(勝手な想像でしたが)、食べてみてビックリ! 「旨い!」と大絶賛。
カイ・レイニウスさん(大使館報道官)の奥様の“津金・レイニウス・豊子”さんの料理はプロも顔負けの腕前ですね(パチパチ!)。





そんな楽しい早めのクリスマスパーティで、お酒と料理にクリスマスのデコレーションを楽しんでおりました。そうすると部屋に架かっていた1枚の絵が気になりました。
どうも、北欧神話を描いたのではないか……? (赤い服を着ているので聖ニコラウスかも)
と、連想してしまい、スウェーデン料理の話ではなく、今回は北欧神話です。

北欧には、キリスト教が入ってくる以前からゲルマン民族固有の神話があります。北欧神話の中で、冬至の時に贈り物を運んできてくれる神に“オーディン”という神がいて、家の扉が閉ざされている時は、煙突から入ってくるのです(まさにサンタクロース)。さらに、8本足の馬や、トナカイが引くそりに乗り空を駆け巡るという言い伝えがあります。
個人的に北欧神話が好きなのですが、あまりご存知無い方のために以前書いたあらましですが、を転用します。

●北欧神話……オーディン
はじめに広漠たる空間があって北欧神話の天地が始まります。
その空間に流れ込む凍った河が南からの熱気で溶け滴り、“ユミル”という巨人が生まれ、これが巨人族(野球じゃないよ!)の始まりです。

“ユミル”を育てた雄牛“アウドゥムラ”が氷に被われた塩辛い岩を舐めていると、中から出てきたのが神々の祖先になる“ブリ(魚じゃないよ)なのです。
ブリはやがて“オーディン”“ヴィリ”“ヴェー”という3人の息子を生み、彼らは協力して“ユミル”を殺してしまうのです(な、何と!)。
そして、死んだ巨人の身体から森羅万象を造りだすのです。血は海に、骨は山に、歯は岩に、頭蓋骨は天球に、脳髄は雲になり、そして、“眉が人間界”に変りました。

主神である“オーディン”は宇宙の中心であり、彼の住む“アースガルズ”“宇宙樹ユグドラシル”第1の“根”にあたります。
第2の根は巨人族の“ヨートゥンヘイム”で、第3の根は霧が暗くたちこめる死の世界“ニヴルヘイム”なのです。色々なファンタジーものの映画やアニメの原型は、ここからきているのです。
宇宙樹の元には“運命の泉”があり3人の女神が毎日ユグドラシルに水を注いでいます。さらのその根の末端にはドラゴンが根をかじっています。
ユグドラシル神話にはギリシャ神話の要素も入って、似た様なエピソードも有りますが、ギリシャ神話の明るさはなく、不透明なエネルギーで荒々しいですね。

ここから“オーディン”が造った人間界は、天上界と死の世界の中間“ミズガルズル”になるのですが、ここからまた話が長い~長い!
この話を書いていると明日になってしまいます。では、この辺で(チョ~ン)。

●“スウェーデンを味わう会”のクリスマスパーティのスナップです。

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