2011年12月2日金曜日

旅と音楽……2 無知篇は続く


モルダウ川

昨日も冒頭に「ウィーンに着いたその晩にバレエの公演を観に」と書きました。
オクサマは一時、実際にバレエのお稽古に励んでおり、林あゆみ先生のお教室に通っていました。
ハルコは最初“バレー”と言ったら、「それは球技! “バレエ”」と訂正されてしまいました。
2年以上通われて、何と舞台にも立ちました(いや恐ろしい…いえ、恐れ多いことで)。
最後は“白鳥の湖”の女王役(まぁオクサマにピッタリ! 初めて舞台で付いた役が村娘Aだったのに何という出世でございましょうか!)で、舞台で気絶して幕が閉まるという展開です。
家で気絶するシーンを何度も練習していたのですが、ハルコが「“シェー!”と赤塚不二夫のイヤミのようにしたら?」と言ったら、怒られてしまいました。

そんなオクサマですから、国内のバレエ公演はほぼ毎週に近いくらい通っております。
えっ、ハルコも一緒かって? とんでもございません。その日がお休みなら、ハルコは家で山ほど録画してある「韓国時代劇鑑賞」に耽っているのです。
そして、ついに病膏肓で海外のバレエ公演まで出かけるようになったのです。
2年前に、ロシアはモスクワにあるボリショイ小劇場(大劇場は改修中でした)へ、日本の新国立劇場バレエ団(牧阿佐美団長)の公演(レセプション)まで出かけたのです。当然ハルコもお供でござます。
スヴェトラーナ・ザハロワ様の「椿姫」でしたが、観ている間、ハルコの隣に超有名なバレエのプリンシパル様(男性です)がいらっしゃったとか。
オクサマは「ハルコ、あの○○○(すみません名前が覚えられません)は世界でも凄い人なのよ!」
ハルコが覚えているのは、とてもキツいオードトワレのみ……。
という経緯があり、今回はウィーンでバレエ、ベルリンでオペラ「魔笛」を観て、ドレスデンのオペラ座に立ち寄り、プラハに参りました。


左/スメタナ博物館前のスメタナ像。右/プラハのスタヴォフスケー劇場。

プラハは音楽でも有名ですね。旧市街にあるスタヴォフスケー劇場(エステート劇場)では、1787年10月29日にモーツァルト“ドン・ジョヴァンニ”の初演した場所なのです。それに、この劇場は映画『アマデウス』のオペラシーンが撮影された場所でもあります。

ハルコはチェコの作曲家のドヴォルザークスメタナが大好きなのですが、時間の都合でスメタナ博物館のみを見学してまいりました。
夕暮れに佇むスメタナを、ヴォダル川の畔で「我が祖国」の第2曲目「ヴォルダル」を聴いていたのです。旅と音楽がこんなにマッチした経験も他にはありません。
音楽の旅というのも良いものでございますね。


左上/モスクワ・ボリショイ小劇場。右上/ウィーンオペラ座バレエ。
下/ベルリン・オペラ「魔笛」


いや、うっかり。今回でハルコブログも100回だったんですね。
101回は「ハルコ旅で考えたこと」で、旅篇は終了です。

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