2011年10月24日月曜日

サントリー『洋酒マメ天国』

日々是甚六でのこと。
最近はビールを飲んで、銀盤(富山)から、がんぼう(広島)を飲むコースの間に“角ハイボール”を飲むことが多くなりました(えっ、飲み過ぎだって?)。「角ハイボールね」とお願いすると、永谷jr.がすかさず、「今なら、角ハイボールにもれなく菅野美穂のポスターを付けますよ」と。
「そんなの要りまへんがなぁ。小雪なら考えても……」と言いつつ、角ハイボールで菅野美穂と乾杯!!
ふと、そう言えば昔古書市で入手した“アレ”があるはず、と、思いだしました。

アレというのは『洋酒マメ天国』ですが、ご存知の方も多いかと思います。
サントリーがまだ寿屋という社名の時代に、全国の“トリスバー”の常連客へのサービスで配布していた『洋酒天国』というPR誌から抜粋したのが『洋酒マメ天国』というのが有るのです。

本分は9cm×6cmですが、外観は角背みぞ付(フォーロバック)で本体表紙は樹脂印刷で特金箔押しの寿屋の獅子マーク入り(すみません。専門用語が多くて…)。カバーは全て柳原良平の挿画で、本体は各巻で若干の違いはありますが、98~148のページ構成。
第1巻が創刊発行されたのは、1967年(昭和42年)で、最終刊は1970年(昭和45年)で合計36巻。各3巻ごとにケース入りに「月報洋酒マメ天国」新聞付
サイズは可愛い、いわゆる“マメ本”です(本当は36巻納まるマメ書架があるらしいのですが、ハルコは持っていません)。その当時の頒布価格は1巻300円(10,800円)ですが、ハルコは古書市で18,000円で購入しました(値札がまだ残っていた)。

「洋酒天国」初代編集長は開高健二代目は山口瞳で芥川、直木賞作家が編集してますが、その当時にお二人も寿屋宣伝部員ですね。
また、執筆陣が凄いのです。開高、山口を始めとして、柴田錬三郎、石津健介、秋山庄太郎、戸板康二、池島信平、古波蔵保好、草野心平、澁澤龍彦、植草甚一、池田弥三郎、高橋義孝、野坂昭如、江國滋、楠本憲吉、種村季弘、杉浦幸雄、永六輔、和田誠……。凄いですね!
刊構成は第1巻のウィスキーから色々な酒にちなんだ知識やエッセイが満載です。
制作はサントリー宣伝部から会社になったサン・アドが担当していました。
しかし、今回蔵出しをして全然中身を読んでいないことに気が付きました。なんせ、開くとページがバリバリと割れてくるので読めませんでした。

敬愛する植草甚一(第18巻)「蒐集家の散歩道」の第1章「ボタンと天皇陛下」を読んでいたら、あぁ気が付かなかった! 推理作家レックス・スタウトのことを書いているじゃあ~りませんか!
レックス・スタウトと言えば、私立探偵ネロ・ウルフの作者でございます。
そして、ネロ・ウルフこそハルコあこがれのライフスタイル!!
『グルメ探偵ネロ・ウルフ』シリーズが、CSのMysteryチャンネルあり、ハルコは楽しんでいるのです。
好きなもの、美食と蘭。嫌いなもの、仕事と外出。がネロ・ウルフのモットー!
美食家で料理にうるさく専属の料理人フリッツ・ブレナーを雇っているのですが、毎回食事シーンやお酒を飲む場面が旨そうなのです。
いや、たまには虫干ししてみるもんですね。今日はネロ・ウルフをお供にスコッチで!

●と、言いつつやはりハルコは「日々是甚六」
名物「玉子の稲荷揚げ」日本一(ハルコの個人的感想)丸干しがんぼう!

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