2011年10月17日月曜日

どんぶりの語源って?

オクサマとハルコの会話は、時々変な方向へ行きます。
会話の途中で(普段なにげなく使っている言葉)「●▲■ってどういう意味?」となることが多々あります。
オクサマの疑問に答えるべく、普段からニュースやら(時事ネタにも)色々な知識を覚えていくことも、良いお手伝いの本分で(?)ございます。
そして、話はオクサマがハルコはお金に関して「どんぶり勘定ね」と言われたことでした。まぁ、ハルコは間違っても銀行員にはなれない性格です。早速オクサマのために「どんぶり勘定」を調べ始めました。

この場合の「どんぶり勘定」は職人などが着ける「腹掛け」の前面にある大きなポケット状の物入れのことです。それが、どうして料理や器の名称になったのでしょうか。
その一、職人の「腹掛け=どんぶり」と同様に、 大工の腰前に着けていた「駄荷袋(だんぶくろ)」がなまった。 「だんぶくろ」は何でも放り込んだ袋から、色々な材料を混ぜ入れた料理を「どんぶり」と呼ぶようになった説。
そのニ、朝鮮半島の高麗食器「タンバル(湯鉢)」
その三 、寛文期(17世紀中頃)簡便食を商売にした「けんどん屋(歌舞伎十八番助六でお馴染み)」の「けんどん振りの鉢(盛りきり用の鉢)」を略して「どんぶり」
その四、タイの窯業地に「トンブリ」という場所があり、蓋付きの磁器があり、「トンブリで作られた大きな蓋付きの器をトンブリと呼び料理名ドンブリ」になった説

また料理の「どんぶり」と器の「どんぶり」はどちらが先かという疑問もあります。
タイの窯業地「トンブリ」説は蓋付きの容器が最初に有りきですが、 器の「どんぶり」は厳密に言うと蓋の無いもので、蓋のある容器は「ふたもの」と呼ばれています。
それぞれ正しいような気がしますが、真相はどれでしょうか?

漢字が渡来した時に「丼/どんぶり」は 漢音は「セイ」「シャウ」で、「物を井中に投ずる音」の意味で「タン」とか「トン」と発音するそうです。
また、「井ゐ」本字で「井戸」の意味だそうです。「井戸」に物を投げ込んだ時の「丼=どん~」と擬音語が当て字にしたような気もします。
落語で物知りの先生が「ヤカン」の語源を問われて、「最初は水沸かしと申した。川中島の合戦で、兜がない武者が間違えて、水沸かしを頭に被ったら、矢が飛んで来て、カ~ンと音がした。それ以来、水沸かしは“ヤカン”となった。」という話があります。案外そんな話ではないでしょうかね。
判りましたか? オクサマ。
えっ、もうそんな話はどうでもいいから、早くお茶を入れろ? ハイハイ。
えっ、返事は一回でいい? アカ~ン。

●『アマルフイ&カプリ島』
お友達のフィレンツェ在住池田匤克さん愛美さんの本が出来ましたのでご紹介します。地球の歩き方GWM STONE シリーズの『アマルフイ&カプリ島……とっておきの散歩道』(ダイヤモンド社)です。
本を見ていると「あぁ、旅に行きた~~い!」と思うのですが……。
池田ご夫妻とはシチリアや北イタリアで遊んだ時に色々とお世話になっております。そういえば、8月にも「甚六」「はしぐち」で一緒にごはんを食べていますね。では、また年末に。

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