2011年10月14日金曜日

コロッケそば

うむ、またまた混ぜる話ですみません。ハルコの好物(かなり)に“コロッケそば”なるものがあります。
主に女子とコロッケそばの話をすると、ほぼ100%
「食べたことな~い!」
「えっ、そんな変なそばがあるの?」

との返答でございます。
「あのね、コロッケそばって、かけそばの上にコロッケが乗っているの」
「へぇ~。美味しいの?」
「まず、コロッケを一口食べる。それは、コロッケの温度や固さを確かめるの」
コロッケはたいてい固くて冷めているので(一部お店で揚げたてのもありますが)、迷わずそばの下に沈めます。そして、おもむろにそばを一口すすり、七味唐辛子をかけて好みの辛さに…あぁ、そうそう、若布が入っていることが多いのですが、邪魔なので直ぐ食べきるべし!
そばを食べ、汁を飲み、そして底のコロッケを箸で小さくしながら食べる。
まぁ、この繰り返しですが、いよいよそばも無くなり、底に沈んだコロッケも半分となりました。
箸でゆるくなったコロッケを潰して、汁と混ぜて一体化!! …ここまで話すと、たいていの女子はハルコから1メートルは後退して侮蔑の眼差しになります。やれやれ。
最後にドロドロに溶けた汁を飲み干します。ハルコは「コロッケのポタージュ」と呼んでおりますことよ。ホホホ。
まぁ、あまり褒められた(誰もほめませんが)食べ方ではないですね。

お友達のよしこちゃんの会社が、山の手線のT駅に(さぁ、T駅も三つありますが)近い場所です。
駅の反対側駅中途中と“立ち食いそば”が5軒もあるのです。
駅中にはJR東日本の“あじさい茶屋”。駅の両側に“富士そば”、駅の下側に”箱根そば”、通り道に“梅もと”。ハルコは全制覇(自慢)! 箱根そばだけはカレーコロッケで、他はひき肉ちょっぽりのポテトコロッケでございます。

まぁ、コロッケそばは立ち食い専門のようですね。ところが、普通の蕎麦屋さんでもコロッケそばを出している店が有るのです(有名な話ですが)。銀座七丁目にある「よし田」です。
よし田は明治38年(1898年)に日本で初めてコロッケそばを出したお店なのです(その当時は日本橋浜町で「吉田」)。
明治38年は進歩党と自由党が合同した憲政党が出来て、大隈重信首相に板垣退助内相の、初めての政党内閣の誕生した年でもあります。

そのよし田にコロッケそばを食べに行ったのですが、コロッケといっても鶏のひき肉に山芋や卵、ネギを混ぜた塩味の唐揚げです。まぁ、肉団子というかつみれというか、コロッケというイメージではないですね。フランス料理のクロケット(croquttes)和食のそばと出会った、フュージョン料理のひとつだと思います。
ただ、現在のようなコロッケが一般化して、家庭でのお惣菜になるのは大正9年(1917年)頃でしょうか。この年に浅草の日本館(浅草オペラ)で紅華作「カフェーの夜」が上演されて、劇中歌「コロッケの歌」が大流行したのです。
まだコロッケそばを食してない方は、100年以上の歴史を持つコロッケそばを是非お試しあれ!

●東白庵 かりべ
何だかコロッケそばの後にそば屋さんの話ですみません。9月16日に神楽坂に開店した「東白庵 かりべ」です。
そば界の名門「竹やぶ」の阿部孝雄さんから独立した苅部政一さんが始めた店です。随所に師匠の阿部さんのオブジェや器が楽しめますよ。
ちょっと奥まった隠れ家(あまり好きな言葉ではありませんが…)的なお店です。
TEL:03-6317-0951

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