2011年9月3日土曜日

タコ食べて、そして、アナゴ。

「タコのガリシア風」の話を書いているうちに、タコの桜煮が食べたくなりました。
なにせハルコの脳みそと胃袋は直結しているのです。
頭の中がタコで一杯になったのにお腹が空っぽなので、これを満たすため千駄木の「乃池」に参りました。
オクサマと待ち合わせでしたが、早めに来たのでたまらず「タコのふくら煮をください」と注文してしまいました。乃池ではタコの桜煮は“タコのふくら煮”という名称で出しております。

タコのふくら煮をいただきながら黒龍をぐびっと。タコの柔らかい食感を楽しみながら、合間に小豆のつぶあんを舐める。
何だか大変いけないことをしているような気がします。酒飲みながらあんこ!!
世間では許されないような気がしますが、乃池では普通なのです。

タコのふくら煮

初めて乃池に来たのは6、7年前の8月の夏の盛り、谷中の普門山全生庵で三遊亭円朝の“円朝忌”が営まれていた日でした。今は落語協会のみでの主宰ですが、その当時は芸術協会も一緒に開催しておりました。
三遊亭円朝に関しては機会を見て一度書いてみたいと思っています。
彼は江戸から明治にかけて、日本語が現在の形になる“言文一致”に大きく貢献したのですが、それはまた、別のお話。
昼過ぎに乃池に行ったのですが、席が二つ空いていてすんなり入れました。それから、時々お伺いしております。
「乃池」と言ったら穴子ですね。大変有名なのです。はい。

…てなことを思い出しながら、タコのふくら煮と小豆をつついていると、突然、携帯を見ながら変なオジサンが……。
「●▼×■さんから荷物の引き取りを……」
『……!?」
一瞬店がフリーズしてしまいました。
「????……何?」

よく見るとバイク便のオジサンで、港区の三田の方から(ちなみに乃池は台東区)お客さんに頼まれて、穴子鮨の代引きで引き取りに来たのでした。
いや、びっくりですね。鮨やの出前でなくバイク便の出前です。
やっと判ってからがまた大変。バイクで穴子を崩さない様にして果たして持って行けたのでしょうか。

という話をしながら当然穴子をいただきました。うむ。幸福の一瞬でした。
思えばブログ開設して一番多く登場したのは何故か鮨や(週1で)! 乃池は程の良い店ですね。

あなごの握りとハルコ


お会計と聞いて隠れるハルコ

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