2011年9月6日火曜日

混ぜて食べる。混ぜないで食べる。……深い溝の話 その1

食のマナーというのは難しいものです。
ハルコは毎日オクサマから食事中に小言の連続でございます。
まぁ、段々加齢ともに注意力が散漫になるようでして……。
特に非難されるのが、混ぜて食べるということなんです。
いや、何でも混ぜて頂きます。大好きです。
最終的にはお腹の中で混じる、口中で混じるのだから良いじゃないかと思うのですが、世間様はそうは見てくれないようで、“混ぜて気持ちが悪い”とか、“美しくない”とか、はてまた、“小さい時にどんなしつけを受けたの”と、非難の嵐です。

例えば、海鮮が沢山入ったちらしなど頂く際に、一緒にテーブルを囲んでいる方々は、お上品に刺身に醤油を少し付けては、鮨飯を頂くというような食べ方をしますね(普通は)。
その点ハルコは醤油に山葵を溶き、順次魚介を付けて、すし飯に戻します。この工程を繰り返し行っていますが、皆さんはもう半分まで進んでいます。
そして、おもむろに全てをかき混ぜます。この段階で廻りの人は眉間に皺を寄せ、なおかつ、さげすみの視線をハルコに向けるにです。
そして、誰よりも早く食べ終わるのです(自慢!)。

また、天ぷらを食べに行く時に(これは京橋深町さんでの話です)、さんざん天ぷらを頂いて、〆のご飯もの(天丼、天ばら、天茶)をいただく時に、天ぷらのつゆは残してそこに大根おろしを投入し、ご飯の上にかけて、かき混ぜて食べる。まぁ、こんな旨い食べ方は無いと信じておりますが、そこでまた、周囲からさげすみと哀れみの眼差しが……。このひどい食べ方を深町さんが苦笑いしておりました。
ハルコは是非お店で皆さんにお薦めの食べ方で普及させてと声高に言ってますが、さすがに、ミシュランの星付の店では国際問題に(?)なるやも。

このように混ぜて食べるというのは、幼少のみぎりには確かにしていませんでしたね。
思い出すと今から30年位前に、新宿はゴールデン街で毎晩飲み歩いていた時期に、新宿二丁目の「オンマキッチン」でビビムパプを頼んだ時でした。目の前で自分で混ぜるのですが、白い部分が少しでも残っていると、食べるのを許してくれませんでした。
その時のビビムパプの旨さは、絶対に混ぜ合わされた状態だからこそなのです。
それ以来、混ぜ合わせるられるものは何でも混ぜる、という習慣が付いてしまい、混ぜること=韓国の食文化そのままだと信じ込んだんですね。韓国(朝鮮半島)では混ぜるのが普遍的だと思っていたのですが、それは、また違う話ですね。
(つづく)

●「OSTERIA GATTO NERO」
今回はトリッパではございません。“生ハム無花果”“ウサギのラグーのスパゲッティ”“仔羊、サルシッチャ”等を頂きましたが、大変“程よく”満足です。
ハルコはまたまた不調法でスミマセン。イタリアンはさほど混ぜるものはないですね。


生ハム無花果


ウサギのラグーのスパゲッティ

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